ホームレスカメラマン
こんにちは。てつみー (@te23_photohibi) です。
いつも仕事でお世話になっている方が企画・制作されたSnapshot taken by Homeless.というプロジェクトのご紹介です。
プロジェクトについて
こちらのプロジェクト、路上生活者(いわゆるホームレス)の方に写ルンですを渡して写真を撮影してもらい、撮った写真をストックフォトサービスのSnapmartで販売するという取り組みです。ホームレスをカメラマンにしてしまう!ということですね。
母体は生活困窮者の支援団体
運営はNPO法人のHomedoor。
“ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくる”
という理念のもとにホームレスの人をはじめとする
生活困窮者への勤労支援、生活支援をしているNPO団体です。Snapshot taken by Homeless. Webサイトより
電通の支援を受け、2019年3月22日にサイトがオープンしたそうです。ことの発端は2016年に電通グループが行なった「ソーシャルポスター展」 。この際にホームレスにインスタントカメラで撮影してもらった写真を使ったポスターを制作したクリエイターのアイデアが元になり、今回のプロジェクトへと発展したそうです。
写真を買うことで、路上生活者の支援につながる
Snapmartというストックフォトサービスで販売された写真の売上金は、撮影した本人に還元され、結果的にみんながハッピーになるという仕組みになっています。「ホームレスの社会復帰を新しい形で支援する」というアイデアにはとても感心しました。素敵な取り組みですよね〜。
撮影された写真が愛おしい
ホームレスにカメラマンになってもらうことで、その土地をよく知る者からの視点、そして独特の感性で切り取られた街のストーリーを見ることができます。撮られた写真はどれも個性的で、路上で生活しているからこその気づきやアイデアに満ち溢れています。
テクニックや知識という概念を超えた場所で撮影された写真たちは、撮影者の人そのものを表していて、あったかくて、なんだか愛おしささえ感じてしまいました。写真とは、いま目の前にある景色や出来事に文脈を与える表現なのだと思います。眺めるだけでもとてもワクワクして、刺激的ですので、是非一度Webサイトをのぞいてみてくださいね。
それでは、また。